ゴールボール 競技報告

5/6~8 マルモレディースインターカップ(スウェーデン/マルモ) 大会結果 出場16カ国中 9位

浦田理恵選手コメント 決して弱気になったりはしていません 悔しさも苦しさも楽しみのひとつ

 3月にリオ代表に内定して“このチームでやるぞ!”という新たな覚悟のもと、キャプテンとして今まで以上に周りをよく観察し、落ち着いて判断・行動するよう心がけています。

 マルモ遠征は勝利にこだわりながらも、やれることはすべて試そうというリオへのステップと捉えていました。結果は16カ国中9位。各国ともバウンドボールの威力が増し、コントロールの精度も上がっていたほか、カバーリングなど守備面も含めて動きがますます緻密になっていました。結果は真摯に受け止めていますが、決して弱気になったりはしていません。攻撃では個々が運動量を上げて素早く動き、連携によるセットプレーでこつこつと相手を崩す。改良中の守備でも、バウンドボールを3人が1枚の壁となって防ぐ。チームとして攻守の歯車がかみ合えば、勝機は十分にあります。課題が明確になり、練習内容や食生活、体調管理などすべてを前向きに見直していこうとギアが一段上がった感じです。

 コミュニケーションが大事と言っている割にはまだ十分ではない、だからこその伸びしろでもあります。キャプテンでセンターを守る私が“やらなきゃ”という気持ちが強過ぎると逆に視野が狭まってしまうこともあるので、統率するというより常に遠慮せず声かけを行いながら仲間を活かしていきたいです。

 これからリオまでは、いつまでにどんな課題を克服してどんな自分でいるのかという明確なイメージを段階的に持ち、その一つひとつを自覚的に実行していくことが大事だと思っています。今回のように壁にぶつかって修正しなければならないこともありますが、悔しさや苦しさも楽しみのひとつ。生きている実感がありますからね。そうした経験をさせていただける環境にいる喜びをかみしめながら、練習に励みます。

小宮正江選手コメント 私たちはあくまで挑戦者 精進していく姿を見守っていただきたい

 リオ代表に内定し、私の代わりに行けなくなる選手の気持ちを考えると少し複雑ですが、これを機にもっと強くなってくれると信じ、みんなの思いを背負って、たとえ出場時間が1分でも自分の役割を果たして勝利に貢献したいと思っています。自分で納得できないプレーが復帰前より増えてはいますが、それだけ自分が成長し、チームにも貢献できると解釈すれば逆にうれしく、トレーニングの苦しささえも楽しく感じています。

 マルモ大会は、JADA(日本アンチ・ドーピング機構)への復帰届などとの兼ね合いで出場できず現地で観戦しましたが、16カ国中9位という厳しい現実を突きつけられました。相手国や戦術に応じた選手起用のもと、個々が自分の役割を果たせている時は勝利できているのですが、逆にできていないと、リオにも出場しない格下のギリシャに0対2で敗戦してしまう。そうした面が9位という順位に表れていると思います。他国の攻撃力が増し、日本は以前より失点が増えていますが、逆に得点力は上がっていますし、個人もチームも守備を修正できれば世界と互角に戦えるはずです。

 さまざまな課題といかに向き合い、リオまでの貴重な1日1日をどう過ごしていくのか。今回悔しい思いをした選手一人ひとりが、国のマルチサポート事業の取り組みを反映させて練習内容や日常生活を見直し、行動に移しています。本番までにどれだけ立て直せるのかわかりませんが、そうした自主性や意欲を見る限り、このチームはまだまだ強くなれると信じています。

 連覇を目指しているとはいえ、今回の9位という結果も含めて私たちはあくまで挑戦者。心と体を限界まで高められるよう努力し、本番で最高のパフォーマンスを発揮するために精進していく姿を見守っていただければうれしいです。

工藤力也選手コメント 課題のひとつはバウンドボールへの対応 あとは、持てる力を本番でどれだけ出せるか

 マルモ遠征での敗因、そして連覇への課題のひとつはバウンドボールへの対応だと思います。ロンドンパラリンピックで採用されていたカナダ製のボールが、より高く弾むドイツ製に変更された現在は、各国ともバウンドボールが増加。体格で劣る日本は特に多用され、失点が目立つようになりました。男子の分まで頑張ってもらいたいと思っている私は、現時点では競技の最前線から身を引いていることもあり、小宮・浦田両選手の練習パートナーに専念して週3回、各国のエースを想定したさまざまな球種を投げ込んでアドバイスを行い、守備の強化をサポートしています。あとは、持てる力を本番でどれだけ出せるか。競技に重心を置いているとはいえ、仕事と両立させようと必死になっている努力と情熱が報われると信じています。

 

ゴールボール トレーニング報告

信沢用秀選手コメント 今後につながる確かな成果と課題をひとつでも多く持ち帰るつもりです

 日本男子代表は現在、戦略や戦術といったチーム力以上に、個人の基本的な技量と体力を一つひとつ鍛え直している段階です。個人的には、去年の12月から走り込みを増やすなどして減量に取り組み始めました。当時98キロあった体重を92キロまで減量することができ以前より疲れにくくなり、疲れても早く回復できるようになりました。できればマルモ遠征までにあと3〜4キロ絞ってプレーへの影響を確かめたいと思っています。

 マルモ遠征は、リオ出場権を逃して初の国際大会。ひとつでも上位を目指すのは当然ですが、再出発の大事な第一歩として失敗を恐れず、今の時期にしかできない思い切ったプレーを試したい。そして、世界に何が通じて何が通じないのかをあらためて確認し、今後につながる確かな成果と課題をひとつでも多く持ち帰るつもりです。大会3日間で何試合戦えるのかはわかりませんが、走り込みの成果として持久力を発揮し、1点でも多く得点します。
車いすテニス 競技報告

5/17~22 ジャパンオープン(福岡県飯塚市)

川野将太選手コメント リオの表彰台に上がっている自分の姿を毎日イメージしながら気持ちを高めていく

 今大会は現在の自分の実力を測り、リオでのメダルに最も近い世界のトップ4に勝つことが目標だったので、ランキング3位のルーカス選手との2回戦は願ってもないチャンスでした。勝負どころでポイントを連取できず、追いついても離される展開でのストレート負けでしたが第一セット序盤、相手の調子が上がる前に攻める事ができたことで今後、要所でもっと食らいつくことが出来れば今以上に戦えるという手応えを掴むことができました。次はワールドチームカップ。日本開催を良い意味で楽しみながら2年連続のメダル獲得を目指します。その後は、リオの表彰台に上がっている自分の姿を毎日イメージしながら、本番に向けて徐々に気持ちを高めていくつもりです。リオまでに1〜2大会に出場して試合勘を維持しつつ、筋力強化などやるべきことにしっかりと取り組んでいきます。

 

車いす陸上 競技報告
  • 5/17~22 IPCアジア・オセアニア陸上競技選手権大会(アラブ首長国連合/ドバイ)
  • 4/9~10 新日本製薬大分パラ陸上2016(大分県/大分市)
  • 4/22~24 IPC GP China Open(中国/北京)

小西恵子選手コメント 可能性がある限り最後まで絶対にあきらめない!

 ドバイ遠征は、今年の初戦ながら筋力強化の成果で体の動きがよく、納得のいくタイム(100メートル18秒28、200メートル35秒47)で2つの金メダルを獲得。初めて「君が代」を表彰台で聞きながら、私を支え続けてくださる方々にいい報告ができることをうれしく思いました。大分・中国大会は狙っていた自己ベスト(100メートル17秒89)の更新こそできませんでしたが、パラリンピックA標準記録(同19秒03)を上回り、練習では17秒台で走れているので手応えは感じています。リオ出場への最低ラインである世界ランク8位以内を狙える大会は、5月のスイス遠征と6月のジャパンパラ(新潟)のみ。追い込まれているのは確かですが、可能性がある限り最後まで絶対にあきらめず、自己新を出せるよう調整し全力で臨みます。

  • 6/3~5 IPC公認2016ジャパンパラ陸上競技大会(新潟県/新潟市)

大会結果 100m 1位 18秒 43(大会新記録)

スイスから帰国後まもなくのレースだったので疲労を抜くことが大変でしたが、100m1本にかけて出場しました。スイスでのシーズンベストを更新できずランキング10位でリオの選考期間は終えました。皆様の応援のおかげでチャレンジすることができたことを心からお礼申し上げます。

特別サポート選手 副島正純活動報告
  • 4/24 IPCマラソンワールドカップ/ロンドンマラソン2016(イギリス/ロンドン)
 リオパラリンピック最終選考ロンドンマラソン2016兼IPCマラソンワールドカップは12位に終わりました。スタートから上手く身体が動かず、先頭集団の一番後ろについていましたが、4キロ過ぎの下りで離されてしまい23km過ぎに第3集団に吸収され、そのままゴール。 これで選考大会は終わり、自力での推薦枠獲得は出来ませんでした。今後リオへの可能性は、7月上旬のJPC(日本障がい者スポーツ協会)選考委員会の協議で一枠の代表選手が決まります。選考発表まであきらめず、しっかりリオ行きの準備は整えておきます。