総合

ご報告/小西恵子

皆様へ
 

このたび、9月末日をもちましてシーズアスリートでの選手としての活動を
終了することにいたしましたのでこの場をお借りしてご報告をさせていただきます。

2014年、シーズアスリートに加入し、これまでたくさんの方々から多くのご声援をいただき、
また多くの貴重な出会いや経験を積むことができました。

シーズアスリートに加入後、ちょうど3ヵ月が過ぎた頃に参加した合宿で自分の不注意により大ケガを負い長期入院をすることになりました。
当時の私は、選手生活を続けられるのか、そしてシーズアスリートに残ることができるのかと大きな不安の中にいました。

そんな私に「また走れるようになったら走ったらいい」と治療に専念することを見守り続けてくれた会社と、退屈しないように沢山のビデオや書籍を病室に送ってくれて励まし続けてくれたシーズアスリートのメンバーたちのおかげで、選手として復活することができたことは今でも感謝の気持ちしかありません。

そしてどんな時でも温かく励まし支えてくださるシーズアスリートの会員の皆様に、これまでどれだけ救われ、心の支えと前に向かう力をもらったことか計り知れません。改めまして、心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。

パラリンピックに向けての挑戦は、自分の強い憧れから自分で決めて取り組んできたことです。
残念ながらその夢は叶いませんでしたが、その過程で、自分の中では納得のいく結果も残せましたし、
この挑戦の過程自体がかけがえのない自分の財産だと感じています。


一旦、競技者として一区切りをつけようと思ったタイミングは、以前から少しづつ大きくなっていました。
自分の実力では到底無理な夢を追っていると感じながら、一方で、自分に期待していたり、
諦めずにやることに価値を置いていましたし、そのくらい真剣な気持ちで競技に打ち込まないと自分を裏切るみたいで嫌だとか、
応援してくださっている方々に失礼だという気持ちを持ちつつやっていました。

後悔が残らないように、やれることは全てやると決めたここ数年は、
環境を変え、他県のチームと練習を共にさせていただき、これまで以上に記録を伸ばすこともできました。

ところが、だんだん疲労の抜けにくさや体の反応の悪さが目立つようになり、100%の練習ができない悔しさを感じる時間の方が多くなっていきました。力のある選手、若い選手達と一緒に走らせてもらう中で、純粋にこういう選手達にもっと頑張ってもらいたいなと心から思うようになり、もう引き際なのかな?と感じるようになりました。

自分の人生の転機となったパラスポーツとの出会いは車いすテニス。その後、車いす陸上に転向し、現在に至っています。
人生の半分以上をパラスポーツに支えられてきたので、これから新たな環境で私自身が何を見出せるのか楽しみでもあります。
シーズアスリートを離れることになりますが、今後はシーズアスリートの理念である「セカンドキャリア」の道を進み、
後に続く選手たちが安心してセカンドキャリアに進めるよう、そしてスポーツ界だけでなく社会貢献につながることができるよう視野を広く持って経験を積んで参ります。


今後もシーズアスリートを応援してくださると幸いに存じます。
これまで本当にありがとうございました。


小西恵子